|
サイクルロードレースの歴史上最強といわれるスプリンターで、今年で引退を表明していたマーク・カヴェンディッシュが引退を撤回して現役続行を発表しました。
チームはもちろんアスタナです。
これにはアスタナ側の思惑が見え隠れしていて、UCIポイントを稼ぎやすいスプリンターチームを作る為にカヴェンディッシュの名前が必要なんだと思います。
一時期は世界最強のチームだったアスタナも様々な問題があって今や降格圏内です。このままだと2025年の改選でアスタナはプロチームに降格してしまいます。
アスタナサイクリングチームはカザフスタンの首都アスタナの名前を掲げていて、カザフスタンの英雄アレクサンドル・ヴィノクロフ(大佐)がGMとして指揮をとるチームなので降格なんて許されないでしょう。
スプリンターチームになれば仮に勝てなくてもスプリントで上位に選手を送り込むのは比較的容易なのでUCIポイントの大量獲得を見込めます。
余談 スプリンターチームといえばあまりにも勝ちすぎてチーム予算との兼ね合いが取れなくなり崩壊したハイロードが思い起こされます。
今のポイントランキングトップクラスのチームが年間50勝程度のところをハイロードが一番勝った年は100勝していました。 全盛期のカヴェンディッシュがスプリントした時の勝率は最高の年でなんと80%でした。ゴール前まで連れて行けば8割勝つとか(笑)
当時のカヴェンディッシュはあまりにも強すぎてセカンドエースだったグライペルは全くツールに出られなくて移籍したくらいです。
ちなみにこのチームはアシストも化物揃いでした。 カヴェンディッシュがエースをして最強だった2008〜2011年のアシスト選手の一部です。
ロジャース、グラブシュ、マルティン、デゲンコルブ、レンショー、ゴス、グライペル、TJヴァンガーデレン、アイゼル、アルパジーニ、ヴェリトス兄弟、ピノッティ、シウトソウ、ハンセン、キルシェン、ブルーグハート、ヒンカピー、モンフォール・・・凄まじいメンバーです。
特にヤバかったのが2009年のツールメンバーです。()は主要勝利レース。
カヴェンディッシュ(ロード世界王者、ミラノサンレモ、ツールステージ34勝)、アイゼル(ヘントヴェベルヘム)、グラブシュ(TT世界王者)、ヒンカピー(ヘントヴェベルヘム)、キルシェン(フレッシュ・ワロンヌ)、マルティン(TT世界王者4回)、モンフォール(ブエルタ6位)、レンショー(ツアーオブカタール)、ロジャース(TT世界王者3回)というあり得ないメンバーでした。
酷いの一言(笑) |
[返信]
[修正]
[削除]
|